LINE ビジネスコネクトが新しいネット産業を産み出す

本日、LINEから発表された「LINE ビジネスコネクト」によって、webは1つの節目を迎えるかもしれません。

すでにLINEを使っている方ならご存じかと思いますが、 

  • メッセージの伝達速度が速い
  • 送信メッセージが読まれたかどうかが分かる
  • スタンプによるコミュニケーションと市場がある
  • 企業アカウントでの一斉伝達をする機能を備えている
  • ゲームなどを通じたソーシャル機能がある
  • アプリそのものが無料であり、様々なOSで動く

といった特徴を持っていて、メールなどよりも敷居が低く、利用者は急増しています。

ここに、企業が持っている様々なデータベース情報を組み合わせることで、新しい産業が産まれると同時に、これまでのweb屋の概念がガラッと変わってしまう可能性があります。

webページに行かなくてもサービスが完結してしまう

私がweb屋の立場として脅威に感じるのが、「LINEがブラウザ的な存在になってしまう」ということです。

自社のデータベースと、LINEアプリがAPIによって連携することで、わざわざ自社のwebページに誘導させて何かをさせる必要がなくなるわけです。

例えば、ライブチケットなどは、

アーティストの公式アカウントを友達追加

ライブ情報を配信

取りたい枚数が書かれた絵文字スタンプを送信

座席を確保し、引き替え用の番号をメッセージ送信

コンビニでチケットを発行

と、たったこれだけで、ライブチケットの確保ができたりしそうです。

 

さらに、これまで専用アプリが必要だった「タクシー」の配送も、

タクシー会社の公式アカウントを友達追加してもらう

乗りたい場所でスタンプを送信する

車が来る

といったかんじで、専用アプリを立ち上げずLINEを使うだけでも実現出来そうです。

 

また、病院の場合、

病院の公式アカウントを友達追加してもらう

受信したい時に、内科・外科・耳鼻科 など、受診したい科のスタンプを送る

予約完了

順番が近くなったらメッセージでお知らせ

受診

こんな感じで受診をする事も、将来できるかもしれません。

 

もちろん、チェック機能などのプロセスは必要なので、ここまで簡単には出来ないかと思いますが、LINEの仕組みを利用することで、簡素化出来る部分は多くなります。

さらに、どうしても電話で確認したいことがあるといったオペレーションが必要な時も、サポートセンター用アカウントからユーザーIDを呼び出して無料通話する事も出来ます。

ユーザーはわざわざ電話番号を伝えなくても良く、企業も個人情報をDBに持つリスクを減らすことが出来るため、これまで躊躇していたサービスも実現が可能になるかもしれません。

 

このように、今現在主流となっている、専用のwebサイトを作って、SEO対策をして、リスティング広告をだして…といった従来のwebの作り方とは全く異なる市場がそこに広がります。

 

企業専用アカウントがあれば、様々なサービスをLINEに置き換える事が出来る

直接BtoCに携わらない企業であっても、将来的にLINEが、その企業の従業員しか使えないような専用のアカウントシステムを提供してくれれば、退勤システムを安価に作ることが可能です。

専用アカウントを追加

出社をしたらスタンプを送信

退社をしたらスタンプを送信

スタンプ送信者と送信時間を、社内の退勤管理システムと連動させれば、入退出の管理でわざわざPCを立ち上げたり、専用のタイムカード機を設置しなくても良くなります。

スマートフォンに搭載されているGPSの機能も連動させることで、社内からしかスタンプが送信できない、といった使い方も可能になるかもしれません。

また、google Apps などのカレンダーサービスと連携をすることで、今日の予定がLINEメッセージとして送信される「リマインダー」としての利用なども出来そうです。

 

インフラと市場がそこに広がる

LINE ビジネスコネクトがインフラとなり、非常に大きな市場を形成する事は確実ですが、LINEはインフラだけではなく、個人に対しても「スタンプ販売ができる市場の提供」をしてくれます。

それが LINE Creators Market です。

画像投稿サービスなどにイラストを投稿している人や、独自のキャラクタを作っている個人・企業などが、自由にスタンプを販売する事が出来る市場を作ってくれたことは、非常に大きな市場が生まれたことになります。

なぜならば、LINEはこれから(もしかするとSoftBankという後ろ盾を得て)世界市場に打って出るわけです。

貴方の部屋と世界が繋がる…まるでwebの初期の頃に言われたことが、「ちゃんと利益が得られるプラットフォームの上で」実現するわけです。
専用サーバも要らなければ、ドメインも要らない。LINEというシステムの上で市場が広がるわけです。

 

先日、ソフトバンクがLINEの株を取得するというニュースが流れましたが、このエコシステムの事をソフトバンクは評価したのではないでしょうか。

また、web屋も、LINEをインフラとしたシステム構築をしてほしい、といった顧客も増えてくる可能性が高く、これまでのwebサイト構築・運用とは別のスキルが要求され、業界の再編成・新産業誕生など、大きなターニングポイントになる、そんな予感がします。

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