株式会社 ジーエヌアイ(GNI)
先日、友達と居酒屋に行って食事をしました。
その友達はお酒がめちゃめちゃ好きで、どんな種類の酒も飲む(一番好きなのはビールだそうですが)酒豪さんで、いわゆる「浴びるように飲む」ほど酒が好きな人なのです。
「あまり飲み過ぎると体壊すんじゃない?」と言ったところ、「肝硬変とかなったらどうしよ〜(笑)」と文字通り笑い飛ばされたのでした。
後日「肝硬変」の事を調べてみたら、米国でも死亡原因のTOP10に入るくらいメジャーな病気らしく(驚!)、もう治療薬とか出てるんだろうな〜と思ったら、まだ2008年の時点でラット実験レベルなんだと知って、もっと驚くことになりました。
んじゃ、日本で「肝硬変」の薬を作っている会社は何処なんだろう?と調べてみて行き着いたのが、今回紹介する「株式会社ジーエヌアイ(GNI)」でした。
GNIってどんな会社?
GNIを調べてみると、面白い会社だと分かりました。
GNI自体は日本の会社なのですが、研究・開発をしているのは、上海の子会社「上海ジェノミクス社」で、開発コストが安く、必要症例数の確保などやりやすい中国で開発をしているのです。
さらにコストや症例数のメリットの他に、「日本における新薬認可の遅延」というリスクも回避出来るわけです。
また、肝線維症や肝硬変の治療薬として開発をされているF351という薬は、イーピーエス株式会社という『医薬品開発に必要な臨床試験に関わる業務をアウトソーシングにより請け負う専門企業』と第2相臨床試験から共同開発をするために、合弁会社を設立したとのこと。
新薬開発の手法と、信頼性があるこの会社、凄いんじゃないのか?と思ったわけです。
F351
そんなF351に関して、GNIのオフィシャルサイトでは、2011年1月10日現在、このように紹介されています。(プロダクト:F351)
F351は、肝線維症や肝硬変の治療のための経口化合物です。F351の全ての前臨床試験は終了し、2007年11月に中国国家食品薬品監督管理局(SFDA)より新薬治験申請が受理され、第1相臨床試験を終了しております。
F351は肝線維症治療薬として開発されており、肝線維症は、肝臓がアルコールや薬物、肥満、ウイルスなどによりダメージを受けたときに起こる疾患です。 重症の場合、肝硬変を引き起こし、死に至ることもあります。 F351は早期の症状に対して、期待できる効能があることが分かっています。
現在、肝線維症の治療の選択肢は限られており、患者や医療関係者から、安全で有効な治療薬の早期の販売が待たれています。肝線維症治療薬の市場規模は、中国とアメリカで約24億ドル、日本で約19億ドルと見込まれています。
F351は、中国、オーストラリア、カナダ、米国、日本においてすでに特許が成立し、また欧州においても物質特許と用途特許を申請中です。中国市場でイー ピーエス株式会社との共同開発を実施することに合意しており、その他の市場においても、他社との共同開発やアウトライセンスを視野に入れています。
ここで驚くのが、その市場規模。
「安全で有効な治療薬の早期の販売が待たれている」というだけあって、F351が承認されれば、中国と米国で約24億ドル(1ドル83円換算で約2兆円)というとんでもない市場規模になるということ。
それだけ「肝線維症や肝硬変」になる人が多く、有効な薬が待ち望まれているということなんですね。
F647
開発が待たれるF351は、まだ第1相臨床試験が終わったばかりで、まだまだ市場投入までには時間が掛かりそうですが、同じくGNIが研究開発している薬に「F647」というものもあるようです。
このF647は、肺がんの放射線治療中に引き起こされる病気の予防薬のようです。
同じくGNIのオフィシャルサイトでは、2011年1月10日現在、このように紹介されています。(プロダクト:F647)
F647は経口投与が可能な低分子化合物であり、現在、放射線肺炎(RP)と特発性肺線維症(IPF)を適応症とする治療薬として開発が進められています。主な作用機序は、肺炎と過度のコラーゲンの産生を抑えるというものです。
多くの肺癌患者が、治療の過程で放射線治療を必要としており、なかでもRPを併発して、時に深刻な肺線維症を引き起こし、死に至ることもあります。現在、 このような生命を脅かす病気に対する効果的な予防法や治療法がないため、放射線治療が有効な場合も、その使用が制限されています。
IPFは、原因不明の致命的疾患です。ステロイドは疾患の進行を抑えるだけで、現時点では、IPFに対する効果的な薬物療法は存在しません。
RPとIPFの両方の適応について、中国でF647に対する2相臨床試験を終了し、IPFについて、新薬承認申請を行ないました。
F647は既に第2相臨床試験を終え、新薬承認申請待ちの状態のようですが、2010年夏 → 2010年内 と承認時期が延期され、結局昨年中に承認されたというIR発表はなかったようです。
それでも承認されれば、肺がんで苦しむ人にとっては待ち遠しい薬と言えるでしょうね。
GNIの株価
そんなGNIの株価は、201年1月7日の市場が閉じた時点で、1株28円という恐ろしいほどに低迷しています。
(2年間の株価の推移)
一時期は1桁まで落ち込んでいるようですが、現在は20円後半〜30円前半で推移をしているようです。
これは黒字を出せないバイオベンチャーの宿命なのかもしれませんが、今年中にF647が承認・販売開始となって資金ができ、F351の開発が順調に進んで、今後3年程度で承認・販売開始になれば、この会社の株価も騰がるかもしれません。
F647が承認されて会社が安泰になった辺りで少しだけ買っておいて、あとは数年放置しておけば、資産数倍!なんてことも夢ではないかも知れませんね。
2011.9.25 追記:新たに「ジーエヌアイグループ (GNI) [2]」を書きました。ご興味があればぜひこちらもお願いします。
タグ
2011/01/10 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:注目の企業

