BARBEE BOYS “REAL BAND”

届いたばかりのCDの封を開け、”LIVE” at SHIBUYA PUBLIC HALL 1985.09.29 と書かれた2枚組CDのパッケージを持ち、車に乗り込んだ。

カーオーディオにCDをセットし、ボリュームを上げる。

なんなんだ!これは!!!

「帰さない」のイントロが流れた瞬間から、目の前にはバービーボーイズのメンバーが現れたかのような臨場感に包まれ、溢れんばかりの存在感を放つ「REAL BAND」が存在した。

結論から言おう。

バービーボーイズを一度でも聴いたことがある人なら、買って損はない。いや、買わないと損をする。

ただの30周年の企画物じゃない。
これは、間違いなく、あの時、あの時代を共に生きてきた、僕たちと彼らの歴史そのものだ。

バービーボーイズ デビュー30周年記念盤「REAL BAND」


このアルバムは、1stアルバムである「1st OPTION」と、デビュー1年後の1985年9月29日に開催された渋谷公会堂でのライブをノーカット2枚組にした、合計3枚のCDセット。

「1st OPTION」はアナログレコードの音を忠実に再現するようなリマスタリングがさていて、ただ音圧を上げるだけではない、まさにレコードを聴いているような臨場感のある澄んだ響きになっていた。

そして約2時間のライブ音源はバービーボーイズがデビューの時からエンジニアとして関わられている渡辺省二郎さんがマスタリングを担当し、いずれもBlu-specCD2形式で高音質になって蘇った、まさに30周年を記念する作品になっている。

いまさら「1st OPTION」のCDと、倉庫から引っ張り出してきたライブ音源をセットにして、コストゼロなはずなのに、4,860円って高いよなぁ…俺は絶対に買わない。

そんなふうに思っていたけれど、ライブの中から1曲「もォやだ!」をsonyMusicのページで視聴した瞬間、その思いは変わってしまった。

買わなきゃ…という衝動に突き動かされている自分がいた。

「LIVE EPIC 25」に出演したにもかかわらず、DVD化の際に収録を拒んだバービーボーイズのメンバーが、自身デビュー僅か1年後のライブをノーカットでリリースして良いと思った理由がそこにあった。

約2時間の視聴ドライブが終わった後、いてもたってもいられなくなり、こうやってblogを書き始めている自分がいる。

BLACK LIST

BARBEE BOYS BLACKLIST僕がバービーボーイズを知ったのは、中学時代。

友達から借りた「BLACK LIST」という、1stアルバム「1st OPTION」と2ndアルバム「Freebee」に収録されている曲をリミックスした、黒いジャケットにメンバーが黄色で塗られたアルバムだった。

とっても格好いい曲が詰め込まれたアルバムで何度も何度も聴いていたけれど、中学生の自分に歌詞の意味など理解できるわけも無く、ようやく歌詞のほとんどの意味が分かったのは、随分と成長した後だった。

友達から借りて聴いていた「BLACK LIST」は、その後、自分でも購入して愛聴する1枚になった。

BARBEE BOYS ROOT5「BLACK LIST」のリリースから約1年後に、5thアルバム「√5」がリリースされた。

予約特典のポスターをもらいたくて、近くのCDショップで早々に予約をして購入したのを今でも覚えている。

この「√5」にはバービーボーイズの代名詞とも言えるヒット曲「目を閉じておいでよ」が収録されていたけれど、正直、この√5はあまり好きになれず、早々に聴かなくなった1枚になってしまい、恐ろしいスピードでバービーボーイズ熱が冷めてしまった。

そんなわけで、6thアルバム「eeney meeney バービーボーイズ moe」に至っては、アルバムがリリースされたことさえも随分あとで知ることになった。

もちろん、1992年に解散をしたことも、随分と後になって知ることになる。

それは、バービーボーイズに興味が無くなっていた事以上に、自分の人生の中でも最初の大きなターニングポイントにさしかかっていた時だったから、バービーボーイズの事まで気が回っていなかったというのが大きい。

LIVE EPIC 25

バービーボーイズと再開するまでには、随分と時間が経過することになる。

生まれて初めてバービーボーイズの生演奏を聴くことになったのが、2003年2月に開催された「LIVE EPIC 25」の大阪公演だった。

live epic 25「LIVE EPIC 25」はファンクラブに入っていた小比類巻かほる(Kohhy)やTM Network、渡辺美里が目当てだったけれど、心をわしづかみされて持って行かれたのはバービーボーイズだった。

クルクルと楽しそうに回る杏子、叫ぶように歌うKONTA、不機嫌そうに演奏をするイマサ、バンバンと強くドラムを叩くコイソ、クールにそして熱くパフォーマンスをするエンリケ。

その演奏を聴いていると、坊主頭で歌詞の内容を全然理解できなかった「BLACK LIST」を聴いていた、あの頃の熱い思いに重なった。

「LIVE EPIC 25」が終わった後から、バービーボーイズを聴きたい!という衝動が抑えきれなくなり、「BLACK LIST」や「√5」を聴き直してみたり、過去の作品のCDやベスト盤を買ったりと、貪欲にバービーボーイズの音楽に浸る日々が続いた。

気づけば、すっかりバービーボーイズ熱にやられている自分がいた。

そして、短期的な再結成がされた2009年の「Re:BARBEE BOYS」、翌2010年の「Bcc:from BARBEE BOYS AD2010」のZep大阪ライブにも足を運ぶことになる。

ライブが始まると、お互いもう随分といい大人なはずなのに、熱い想いをぶつけ合う。

不機嫌そうなMCをするKONTAや、あの頃と同じようにクルクルと回る杏子。クオリティの高い演奏をするメンバー。それがバービーボーイズのライブ。

CDで聴いているよりも、強くて、ど真ん中に「これでもか!」と会場に力ずくで打ち続けてくるメンバーと、それを全て受け止めグルーヴに変えるファンのやり取り。それがバービーボーイズのライブ。

終演後は汗だくでフラフラになりながらも、「ああ、またライブに行きたい」と思わせてくれる、それがバービーボーイズのライブ。

1985年のLIVEが鮮やかに蘇る

バービーボーイズのライブに行くたびに、「BLACK LIST の頃のバービーボーイズのライブに行けてたら、本当に幸せだっただろうな…」と思う自分がいる。

BARBEE BOYS LIVE1985今回リリースされた「REAL BAND」の2枚組ライブCDは、そんな自分の思いを叶えてくれるディスクであり、デビューをした僅か1年後の荒々しく、貪欲に登りつめてゆこうとするドストレートな彼らの姿が記録されている。

このデビュー30周年の記念盤が何枚プレスされ、いつまで流通在庫があるのか全く分からないけれど、後々にオークションで高値で買う事になってしまう可能性が高い。
「BLACK LIST」の頃のバービーボーイズが好きだった人なら、まず間違いなく愛聴盤の1枚になると思う。

ただし、このライブCDは、1人もしくはバービーボーイズファンの人とドライブしている時に聴いて欲しい。

部屋にこもって小さな音でリスニングだなんて、絶対にできないライブだから。

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