DDS医薬品と先進医療の審査期間短縮で、人生設計が変わる?

パクリタキセルミセル(NK105)第Ⅲ相臨床試験開始

先日blogを書いたナノキャリアが、日本化薬と共同で開発をしている「NK105(乳がんの新薬)」が、第3相試験にすすんだというIRを2011年7月17日に出ました。

ナノキャリア:パクリタキセルミセル(NK105)第Ⅲ相臨床試験開始のお知らせ
日本化薬 :新規高分子ミセル化抗がん剤NK105の第Ⅲ相臨床試験の開始について

2年半で380例の試験期間が実施されるそうですが、何よりも素晴らしいのが、DDS技術を用いた抗がん剤による「世界で初めて第3相試験が始まった」という事です。

今後、ナノキャリアが世界のDDSを牽引し、世界中から「この技術を使いたい」という製薬会社が現れれば、「DDSが輸出が出来る技術」として外貨を稼ぐことが出来るようになるわけです。

厚労省、先進医療の審査期間短縮 10月から窓口一本化

また、2012年7月18日には、厚労省が次のような内容の発表をしました。

日本経済新聞のサイトより

 厚生労働省は10月から先進医療の審査期間を短縮する。厚労省の2つの局が関わる審査体制を一本化し、縦割り行政の弊害を改める。新たに厚労省に設置する先進医療会議だけでなく、外部機関も活用する。

先進医療は一般の医療と違って保険が適用されず、厚労相が承認する最新の医療技術のこと。18日の中央社会保険医療協議会で、厚労省が短縮策を報告した。厚労省保険局は「どの程度短縮できるかは分からないが、事前相談も実施するので、書類不備で差し戻されるケースは少なくなる」としている。

厚労省は未承認の抗がん剤について、医療上必要性が高いと判断すれば、先進医療の対象とすることも示した。先進医療として認定されると、診察や検査など一般診療に保険が適用され、治療機会が広がる。

これが現実となれば、今まで「承認されていない薬だから使えない」「先進医療は保険が利かない」などで失われていた命も、もしかすると助かるようになるかもしれません。

いままで「ドラッグラグ」や「承認が遅い」という日本の医療が大きく進展するかもしれません。

また、DDSによる新薬開発は、現在のところ抗がん剤がメインで開発が行われています。
抗がん剤のDDS医薬品が出揃い、DDSの薬効が立証されてくると、私達が普段、ドラッグストアなどで購入している風邪薬や頭痛薬といった薬にも用いられて来ることでしょう。

 

薬剤師が更に求められる時代が来る?

今、病院だけで無く、ドラッグストアなどでも、薬剤師さんが専属でいるというお店が増えてきました。

現在販売されている主な薬には、科学医療薬品や、漢方薬、特許の切れた安価な薬である「ジェネリック」などがありますが、今までにはない「DDS医療薬」などが出揃うと、さらに医療の知識が求められる時代が来ると思われます。

町のドラッグストアなどで、気軽に薬の相談が出来る、そんな薬剤師さんは、DDS医薬品と同じくらいにニーズがありそうです。

リクルートが作られている薬剤師の求人サイトのように、薬剤師をターゲットにした求人募集サイトなども、今後、ますます増えてくるかもしれません。

 

DDS医薬品と先進医療の審査期間短縮で、人生設計が変わる?

この数年でDDS医療薬品は、大きな進展をするでしょう。

ドラッグストアで、気軽にDDS医薬品が買えるようになれば、もしかすると、今では毎週のように病院に行って、注射をしなければならなかった病気も、錠剤を口から投薬することで、進行を和らげる事が出来るようになるかもしれません。

ナノキャリアの社長は、「ミセル化ナノ粒子を応用した新しい医薬品を創出し、人々の健康とQOL (Quality Of Life)向上に貢献」を掲げていらっしゃいます。

ガンは注射で治る、病院に通院しなくてもドラッグストアで薬が買える、そんな時代が来れば、私達の生活・人生の設計が変わってくるかもしれません。

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