Xbox360の展開方法が残念でならない

昨年末に、「Xbox360 + Kinect セット」を購入しました。

この「Kinect」は、コントローラーを持たずに、設置したセンサーが、人の動きを感知して、その動きによってゲームのキャラクタが動くというもの。

体全体がコントローラーになるという、そのなんとも言えない進歩した感じが、リモコンを振って遊ぶ事を提唱した「Wii」のスタイル以上に惹かれたのです。

実際に本体に付属していた「Kinectアドベンチャー!」は、「Kinect」のコンセプトを伝えるには十分な役割をしてくれていますし、追加で購入した「Kinect Sports」はビーチバレーがメチャメチャ楽しくて、今でも週末になると遊んでいたりします。

しかし、日本国内の販売台数シェアでみると、任天堂のWii、SONYのPS3の売り上げには全く及ばないというのが現状です。

日本市場でのXbox360の現状

ゲームのランキングなどの情報を提供している「メディアクリエイト」社が発表した、年末年始のゲーム機本体の販売台数は、実に3,708台と、非常に低迷をしています。

この3,708台のうちの1台が、今私の家に設置されている1台と思うと、少し希少価値さえ感じます(笑)

2010年12月16日に、スクウェアエニックスが発売した「FINAL FANTASY XIII(FF13)」のXbox360版さえも、発売週でも約12,000本程度しか売れていないのではないかとも言われており、「FF」というネームバリューの衰えと共に、Xbox360は日本市場で活躍する場を失っているというのが現状のようです。

事実、私もFFというだけで購入をしていたのは、高校生の頃までだったと思いますし、今でも一番好きなのはFF1だったりします。

Xbox360のゲームに対するアプローチ

「Kinectアドベンチャー!」や「Kinect Sports」で遊んでいて思ったのは、Microsoftと任天堂のゲームに対するアプローチが随分違っているという事でした。

Xbox360のゲームは「どれだけ遊んだか(やり込んでいるか)」によって、実績のポイントをゲームをしているユーザーの経験値的に積み重ねてゆく方式がとられています。

たとえば、「Kinect Sports」の「バレー」で対戦した相手(コンピュータ)に勝ったり、技を決めたりすると、その内容に応じてポイントを取得することができるようになっています。

ポイントを溜めると、自分のアバター(画面上の自分のキャラクタ)を装飾するアイテムと交換できたりするようになっていたり、熟練度として数値化されてゆくため、「このミッションをクリアするとポイントが貰えるから、もう1度チャレンジしてみよう」といったゲームの「やり込み要素」としてポイントがというアプローチが取られています。

また、「どのゲームで遊んだ」とか「現在どれだけのポイントを持っているのか」というユーザーの情報は「Xbox Live」というインターネットのサービスを利用して管理され、他のユーザーとネットワーク対戦をする場合など、他のユーザーが自分を判断するための「基準値」として見ることが出来るので、友達登録(フレンド登録)をしているユーザー同士で、そのユーザーが「どのゲームで遊んでいるのか」などを知ることが出来るようになっています。

任天堂のWiiでも「Mii」というキャラクタを作って、ゲームの中でそのキャラクタが動く仕組みはありますが「やり込みによってポイントを取得する」とか、「ネットワークを利用して自分の情報を管理されている」という事はなされていません。

任天堂のWiiが手軽に遊べる「Wii Party」や「Wii Fit」といったカジュアルなゲームを好む層を狙っているに対し、Xbox360のゲームには「やり込み要素」を加えネットワーク上のユーザーを交流させるというアプローチをしています。

このアプローチの違いは、Xbox360とWiiのお互いが市場を食い合わないので正解なのでしょうが、Xbox360にとって不幸なのは「Play Station3」という強敵がいたことでしょう。

そもそもゲーム機というよりもネットワーク端末

Xbox360を利用して思ったのは、ゲーム機としてちゃんと仕上がっているネットワーク端末なんだな、ということ。

「Xbox360とKinect」のセット(売価で29,800円程度)を手に入れると、友達と顔を見ながらの動画会議のような使い方が出来たり、ハイビジョンクオリティで映画をダウンロードして観られたり、気になるゲームをネットワーク購入できたりするわけです。

残念に思うのは、ゲーム機と割り切ってしまうには勿体ない性能があるにも関わらず、パソコンのような機能を設ける気はないようで「Internet Explorer(IE)」はインストールされておらず、インターネットのブラウズ機能は提供されていないことです。

Xbox360用のIEを準備するのがそれほど大変とも思えませんし、「Xbox Live」でアカウント管理をしてしまえば、PCのブラウザとの連携なども難しくはないはずですし、ブラウザ搭載をする事で安価なキヨスク端末として利用するなどの用途も広がります。

そして、私が感じている「最も戦略的にもったいない」ことは、MicrosoftはXbox360で家庭のリビングに入っていく活路を見いだしているにも関わらず、PCとの連携も中途半端(PCに入っている動画を見られる程度)で、PCのOSシェアNo.1の優位性を活かせていないことです。

任天堂のように「ゲーム機だから」という思い切った割り切りができる企業ではなく、「様々な端末やサービスをネットワークで連携させてゆく」ことを最優先させるべきMicrosoftならば、Xbox360をもっともっと活用すべきだと感じます。

とくに「Kinect」という全身の動きをセンサーで追うという技術を任天堂に先んじて導入してきた「やる気」と、Appleに先んじて「PCデータを取得して再生する」という機能を搭載している事から、もっと家庭内ネットワークの中心的な役割を持たせても良いのではないかと思えます。

全世界でのXbox360の販売台数は5,000万台を記録しているわけですし、Kinectに続くサプライズ展開があれば、日本でもXbox360はもう少し受け入れられるのではないかと思えるのですがねぇ…。

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